気付くのが遅いシーラカンス/再

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【ネタバレ】後追いファンによるイエモン再集結レポ

(後半からセトリ・演出のネタバレします)
 
THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2日目@代々木競技場第一体育館
確と、この目で、耳で、全身の穴から(byロビンさん ソロ時代も「今日はお前らの穴という穴を濡らしに来たぜーーーー」とか叫んでましたね)、イエローモンキーを摂取してきました!!!!!!
15の時に出会った伝説のバンド。円盤の中でだけ狂気を、色気を、陶酔を、哀しみを、快楽を、ぎらぎらと光らせていたロックスター。
6年半の間、わたしはそのぎらぎらを液晶あるいはイヤホンをつかってひっそりと取り出してはにやにやしたり、泣いたり、深く呼吸してみたり、そのまま眠りについたり、あるいは夜を明かしたりしていました。
それが生身の姿で、生の音で、目の前に存在していました。信じられません。
夢だけど、夢じゃない…!
 
大興奮の再結成発表、あの時は5月なんてめちゃくちゃ先の話だと思ってもだもだしてたのですがあっという間でしたね。
どえらい興奮してこれ書いたのが4ヶ月前とは…
 
そうそう、募金してピックもらいました。うれしい。バラ色募金、いい名前。
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そういうわけで、以下ぐだぐだとネタバレの感想。無駄にクソ長いです。1曲ずつアホみたいに語ります。完全に自己満です。レポだけど、レポじゃない…!
後追いのくせにわかったようなこと言います。生意気盛りです。擦り切れるまでライブ映像見てるので許してください。
あといっぱい書き忘れたことありそうなので思い出したらこっそり書き足します。
 
 
まず大画面でカウントダウンがはじまって会場総立ち。
薄い布一枚隔てて、1曲め、プライマル。っていうのは(なにせ初日にTwitterのトレンド入りしちゃってたから)知ってたんだけど、イントロがあの「じゃかじゃーん」から始まるんじゃないのがちょっと意外でした。
シルエットだけを見せられてて、こちらとしては早く御姿を見して見して〜状態。笑
途中巨大化してシルエットが映し出されたりもして。
布越しに私たちが見せられたのはきっと2001年のイエローモンキーなんでしょう。15年前、バンドの時が止まった当時の。
だって「プライマル。」だもの。今回戻ってきた彼らはTHE YELLOW MONKEY SUPERであってただのTHE YELLOW MONKEYとは確かに違う。
"SUPER"になった根本(primal)には、巨大で偉大で満身創痍の彼らがあって、それをまず見てくれ、思い出してくれってことなんじゃないでしょうか。
で、「さようなら きっと好きだった」を「ずっと好きだった」って歌ってた…!!!!わたしも!!!!わたしもずっと好きだった!!!!!!!会いたかったよ!!!!!!!!
 
楽園のギターソロで早くもぶっ飛びそうになり、ラブコミでにやにやし、ズーフィリアは1st厨のわたし大歓喜。(これ、ライト層ついていけるかしら…?ってちょっとはらはらしてしまったけど笑)
 
MC「今夜も言っちゃおうかなー … ただいま」
\おかえりいいいいい!!!/
何度でも言いたい。おかえり!!!!!! 
「昨日初夜を迎えたんですけどね。まだちょっと痛いかな。笑 20世紀のバンドなんで下ネタ多いよ〜」
承知していますとも!!!!おそそブギウギを聴いてきたオタクに怖いものなんかないわよ!!!!!!!!!
 
1分1秒でも長く歌って、1曲でも多く聴かせて、って思ってたらロビンさんが
「話したいことは沢山あるけど、今は、1曲でも多く、あなたに」って言ってくれてああもうほんとリアルタイムって最高だぜ!!!!!!!!
A HENな飴玉でひらひらするのもtacticsのコールアンドレスポンスも(スマートフォンなんかは閉まってさぁ、全部の穴で俺たちを感じてよ!みたいなMCはうわぁって思いましたが。ロックスターにスマホ仕舞えとか言わせたらだめでしょうに)散々映像で見たアレを!!!っていうのでもう感無量でした。
それからイエローモンキーの始まりの歌。
LOVERS ON BACKSTREET、これ大好きなんですよ。bunched birthの音源のダーティーな色気たっぷりの声とはかなり違う、綺麗な伸びる声。大人の色気。
FINE FINE FINEも吉井ソロでやった時とはやっぱり格段にエロくて頽廃的で、究極の夜をあげるから!の歌詞も伊達じゃない世界観。これがイエローモンキーの魔法。
 
そして暗転、スポットの中でエマさんのギターソロ。
こんなにもギターを構えた姿が美しいギタリストはどこにもいないでしょう…ライブ中何度も思ったけど。
噛みしめるみたいに音を重ねていく様。
flowers&powerlightの時は球根のイントロで鶴谷さんが長いキーボードソロやってたんですよね。わたしはそれで感極まっちゃって号泣しちゃったんですけど。
それを遂にエマさんのギターがやってて、しかも後ろで鶴ちゃんが聴いてて、それがなんかものすごく嬉しかったです。
カナリヤの照明の綺麗さがすごく印象的でした。イエモン聴き始めた当時は19なんてはるか年上だったのになぁ…
カナリヤを聴いてる時に思ったのが、イエローモンキーってわたしが思ってるよりももっともっと普遍的にかっこよくて美しくて誰にでも響き得るバンドなんだな、ということ。
世代的に周りにファンが極端に少ないのと、自分がbunched birth〜ジャガーあたりの倒錯的で頽廃的でともすればすこし偏ったような曲がもろ好みなのも相俟って、イエローモンキーは「ハマる人はハマる、わからない人にはわからない」みたいなバンドだと思ってる節があったのです(ごめんなさい)。言って仕舞えば、どこまでも順風満帆で幸せな人にはあんまり響かない曲たちなのかなとか。でもカナリヤの「Did you sleep well?」の優しさはきっと誰にでも沁み入るだろうなって。
 
Hotel宇宙船のピンク照明マジで最高でした。たのしい!ロビンさん、「イラッシャイマセ」ってラブホ入り口の自動音声の真似してた…笑
\かーぎ?/\宇宙!/を叫ぶのが長年の夢だったのですが、あんまり浸透してなかったのかな…?ちょっと心残り。
浸透してないと言えばあとsuckのヒーセの紹介の時、俺様は〜くさい臭いが大嫌い〜♪ってはじまったので超絶張り切って\ロッケンロールゴリラ!/って叫んだのに周り全然やってなくてくっそ寂しかったです。ロビンさんも「あんまり知らないか〜」って言ってたし。笑
 
花吹雪と空の青も照明めっちゃ綺麗でした。この2曲は目を閉じて聴くといつも泣いてしまうやつ。なんだけどライブでは瞬きすら惜しかったのでただただドキドキしながら聴いてました。
今回のライブ、感情が大洪水すぎて会場では全く涙出てこなくて自分でも不思議だったんですけど、翌朝電車の中でセトリプレイリスト作って聴いてたらLOVERS ON BACKSTREETで泣いてしまって完全に不審者でした。
 
ここでジャンクション!大画面で時間を巻き戻し〜
うん、1/8の発表、まざまざと思い出しますね。素敵な仕掛けだ。
「夢の続きを見に行きましょう」の文字。
準備、ALRIGHT!!!
ALRIGHTね、ほんとにね!!!こんなにも再集結に相応しい曲をよくまぁ用意してくれたなぁと!!!!吉井和哉ソロの時も、この人は必要な時に必要な曲を世の中に送り出してくれる人だと思ったんだけど(the Applesのとき) それを遺憾なく発揮しておられる。
青のペンラの光を指して「蝶々が飛んでるぜ!!!」と叫ぶロビンさん。
アニーさんがすごくかっこいいんですよ…Twitterでもみなさんおっしゃってるけどアニーさんがモニターに映るたびにものすごい笑顔で。ああバンドって良いなあと(何回めだよ)
「あなたと別れて 激しく求めて」を「激しく乱れて」って歌詞間違えてたのかわいかったです。笑
 
SPARK、もしかしたらこれがいちばん盛り上がったんじゃ…?ってぐらいボルテージ満タン。
ここで見てないようで見てるを持ってくるセンスが大好きだよ…ほんと好き… 君に会うために生まれてきたのさありがとう!!!!
 
で、SUCK OF LIFEです。イントロ、自分がこんな高い声出せるとは思わなかったってレベルの悲鳴を上げてしまった。ガチでヒエッ…って声出ました。漫画か。嗚呼噂のギターフ○ラ。
メンバー紹介を噛んでメンボー紹介とか言ってしまうロビンさん。突如オカマ口調になるロビンさん。(インディーズの頃MCをオカマ口調にするようにしたら客入りがよくなったという逸話…)
「メンボーを…メンバーを紹介します…綿棒ってなによ!綿棒でなにをほじる気よ!わざとよ、わざと滑ったのよ…!」
 
しょっぱなアニーさんの紹介から「イエローモンキーになくてはならないエンジン!」とか言って泣かせにかかってくるくせに、めっちゃかっこいいソロの最中に「まだオ○ニーしてるんでしょうね」(Twitterみると「してるのかな?」って疑問系だったみたいなんだけど、わたしは「してるんでしょうねぇw」って断定煽りに聞こえたwww)とか言う最低なロビンさん。不在の三國さんを煽るロビンさん(三國よしたかよしたかよしたかちゃーーーんは行方不明です、どこでなにをしているんでしょう。見つけたらご一報を〜とかいってテロップを指差す仕草)エマさんを国の宝と称して拝みまくるロビンさん。ロッケンロールゴリラが浸透してなくてしょんぼりなロビンさん。
わたしが夢にまでみたSUCK OF LIFEはこれだ。本当にありがとうございます。
 
バラ色の日々はぜったいやるのわかってたけど、イントロが始まって、MC
「15年前に活動を休止した時に、この曲で、もっともっと、かっこいい大人に?素敵な人に?なってまた会いましょうって言ったの、覚えててくれる人どのぐらいいるのかな。映像とかで見た人もいると思うんだけど。その後、どうでしたかーーーー!!!」
メカラ8のMC、
「とにかく強力な人生を歩みたいなぁなんて思ってしまいました
みなさんも充実した21世紀を過ごして、俺たちがいつか帰ってくる時に、素晴らしい悔いのない人になっていてほしいなぁなんて思います
できるさできるさイエローモンキーのファンだものー!」
もう何百回繰り返して聴いたかわかりません。 
誰しも自分の中にかっこいい人生像みたいなものを持ってて、それに拘泥したり時に妥協したりしながらじたばた生きていくものだと思うんだけど、今回のバラ色の大合唱にロビンさんは1万3000人が持ち寄った、待ってる間のじたばたを肯定して愛しむような「Beautiful!!!!」をくれました。それはきっとロビンさん自身にも、メンバーそれぞれにも蓄積した15年があるからで。
わたしはあの瞬間ロビンさんの中にヨシイ・ロビンソンと吉井和哉を確かに見たよ……
 
ASIAN BOYのyes sir!!!を絶叫したい、花火を見たい、ロビンさんの匍匐前進が見たいっていう夢も叶ってしまったよ…ロゴ電飾が電球じゃなくてモニターに映し出された映像になってしまったけどそんなことはどうだっていいのだ……
それかRomantist Tasteのワイパーも夢が叶ってしまったよ… 「君と僕は過去と未来よりも強く強く結ばれて未来永劫に出会い続ける!」 
たぶん、いや絶対もう解散しない、なんて言葉を、まさかイエローモンキーから聞くときがくるとは。
フラワーカンパニーズが「俺たちは絶対解散しないので、メンバーの誰かが死んだらそいつは骨壷で参加です」って言ってたのがずっと羨ましくて。いいなぁわたしの大好きなバンドはもう解散してしまったのにって。でも今はもう「わたしの好きなバンドもだよ!未来永劫に出会い続けられるんだよ!!」って言えるんですよ。めっちゃ嬉しいやん。死んじゃう。死ねない。
 
ラブショーも今日イチの盛り上がりかな?って思いました(2回目)。やはりシングル強い。
「ご一緒にーーー!」からの、\おねーさん!!/ ひたすら楽しかったです。散らない花はないけれども花は咲き続けるんだな!!!生きててよかった!!!!
 
ここでまさかのBRILLIANT WORLDですよ。一番好きな曲かもしれない。本当に好きな曲を生で聴けたのが嬉しすぎて(ボキャ貧)
ロビンさんの「爪で 皮膚で〜」のとこのジェスチャーが好きすぎるんですよ。失くしたことがある人特有の優しさというか。
「わかんない だけど君とI will go BRILLIANT WORLD」 
これも何とこのツアーに相応しい曲なんでしょう…  後追いのわたしが、この人嘘つきだなぁって思いながら聴いていたこの歌詞が嘘じゃなくなったわけで。
 
ラスト2曲は語るまでもないですね!!!!!!!間違いねえな!!!!!!!!
 
 
ああまとまらなくなってしまった。
とにかく思うのは、後期の名曲、プライマル。はもちろんだけどJAMとかバラ色の日々とか、今まではどうしても力強さの中に悲壮感があったんですよね。
イエローモンキーで演った映像や音源も、吉井ソロで披露してくれた時も。悲しみや痛みを抱えているからこそ説得力をもって歌える、みたいな。
でも、再誕した今、その曲たちにあるのは色んなものを乗り越えたからこその推進力で、あんなに頼もしく響くバラ色の日々は初めて聴いたと感じました。それが本当に嬉しかったです。
 
 
ほんとこれに尽きる。
 
今後も楽しみです。
 
 
1.プライマル。
2.楽園
3.Love Communication
4.LOVE IS ZOOPHILIA
5.A HENな飴玉
7.LOVERS ON BACKSTREET
8.FINE FINE FINE
9.球根
10.カナリヤ
11.HOTEL宇宙船
12.花吹雪
13.空の青と本当の気持ち
14.ALRIGHT
15.SPARK
16.見てないようで見てる
17.SUCK OF LIFE
18.バラ色の日々
19.悲しきASIAN BOY
20.Romantist Taste
21.LOVE LOVE SHOW
22.BRILLIANT WORLD
23.WELCOME TO MY DOGHOUSE
24.JAM