気付くのが遅いシーラカンス/再

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灼けつく音楽について(3/27女王蜂・灼熱戦@下北沢SHELTER感想レポ)

3/27、女王蜂のワンマン・灼熱戦最終日に参戦するべく下北沢シェルターに行ってまいりました。

ドレスコードは「若気の至り」
白熱戦の会場で熱に浮かされた勢いでチケットを購入してから約一ヶ月、ひたすら考えたのですが、貧弱な発想力と貧相なお財布の中身故に結局派手な黒スカートに高校のセーラー服の上を着て黒のライダースを羽織るというカオスな服装で会場入り。
セーラー、学ラン、リーゼント、チャイナ服、ボディコンなどなど皆様すばらしい若気の至りぶりでした。
 
開演前SEは工藤静香?たぶん
 
メンバー登場。スケバン風セーラーのやしちゃん、チアガールコスのルリちゃん、キーボードの女性は超短いブルマ、あと美形の色白男性ギタリストがヘソ出し学ラン。アヴちゃんはものすごく綺麗な金刺繍のジャケット。すばらしい御御足!
セトリは灼熱戦4日間全て同じだったそうです。今まではメイクも衣装もセトリも、何度も来てくれるお客さんのために変えてたけど、今回は若気の至り、いかにもバンドってことでとアヴちゃん。笑
 
インタビューで「灼熱戦ではロックスターになる」と言っていた言葉通りものすごい求心力、引力。
白熱戦は復活した女王蜂の姿を、これからのあり方を提示するような、存在を宣誓するような、儀式的とすら言えるようなライブでした。自分が後ろのほうでしっとり聴いてたから、というのもあるかもしれないけど。めちゃくちゃ泣いたし。
対して灼熱戦は、素晴らしくショウでした。MCでも言ってたように、この時こんな歌を聴いていた、こんなライヴハウスのフロアで踊り狂ってた、そんなことを確かに記念碑的に人生の中に灼きつける、そんなショウ。
女王蜂の作り出すものはいつも音楽以上の意味を持っていて、総合芸術って言葉はよく聞くけど芸術とかそんな枠に当てはまるものですらないと思う。
 
 
歌姫の前にツインモノローグ的なものが挿入されていたのですが
あのひとのこと、僕、わからなくて。ただ、抱きしめてって言われた時だけ、強く抱きしめて。でも、わからなくて。
あたしには、歌しかないから。歌は、裏切らないから。
あたし、歌姫って呼ばれて。でも全然お姫様なんかじゃないの。歌ってこうして、聴いてくれる人がいて、はじめて歌でしょう?
あれから僕、あのひとに会っていないんです。こわくて。

アンコールのMCでも

「私たちの音楽は聴いてくれるお客さんありきのものやから」

と。

 

ライブがお芝居のような、物語のような感じなのだけれど、そこで上演されているものは紛れもなく彼女たちの姿そのものだという不思議な感覚。

で、MCのときにアヴちゃん好き!大好き!って言ったら拾ってくれて。

ばっちり目合わせてありがとう、って言ってくれました。

あの視線、死ぬまで忘れないと思います。ぎゅん、と射抜かれたみたいな。

 

そのあともファンのひとから大好き、と声が掛かって、

「この大きさの箱やから届く大好き、やね。AXでも大好き大好きって聴こえてくるけどどこからなのか全然わからへんもん」と。

あんなに近くで観られるなんてそうないだろうな。手とかもなんども伸ばしてくれて。すべっすべの滑らかな色気ある手でした。感触思い出しただけで心臓がうわああああ

 

2/22の白熱戦の一曲目ではじめて聴いた緊急事態がこの日のラストでした。

あの日からひと月、単曲リピートで何度も何度も聴いた緊急事態。

ねぇ今 貴方に顔向けできることができたらどんなに嬉しいことでしょうああ、ただ増えていくようで減っていく日々を使い果たさず出逢えたこと自体、緊急事態
 
完全に私事だけど、ここ2ヶ月ぐらいしばらくぶりのひとに会ったり連絡とったりする機会がたくさんありました。季節柄。
幸せなことに、心底尊敬してる人たちばっかり。
 
今現在自分がやってることとか、もってる関係とか、いる環境とかに、なんだかなぁって思うことも何かと多いひと月で、その合間に息継ぎみたいに話をさせてもらった彼女たちはやっぱりすごくかっこよくて、せめてこのひとたちと関わった以上それに恥じないように居たいなーとか思ったりしまして。
そんな心象にあまりにもぴったりと嵌る曲だったので驚きもあったり。
紛れもなく、人生における19歳の今、の部分に痛烈に灼きついた一曲。
生で聴くことができて本当によかったです。
 
次のドレスコーズとの対バン、ロマンスに死すだって…めっちゃ行きたい…
 
セットリストお借りします。